恩人

こんな私にも恩人がいる。

以前勤めていた会社でコンサルをして頂いた先生。

コンサルの先生ってなんだかみんな胡散臭いと疑っていたのだが、

この先生の胡散臭さは半端じゃなかった！

何のロジック的な話しは無く、人の心の中にズカズカ入り込んで、

勝手に怒って、勝手に喜んで、「フンフン」と勝手に納得していた。

しかし、回数を重ねていく内に、先生の言っていることが

体に浸透していって、自分に自信が沸いてきたのだ。

楽しくなってきた。間違っていることが見えてきた。言えてきた。

最終的に先生は、自分達の会社の為に、体を張って社長にアタックした。

そして首になった。その姿を見て私は「バカになる」事に真剣に挑む人の姿、生き様を見せ付けてくれた。男だ。かっこいい！

それから、会社外でお付き合いさせて頂いた。

先生も私のことを気にかけてくれて、今は私の事を応援してくれている。

感謝している。がんばる。死に物狂いでがんばれる。

その先生からつい先日メールが届いた。

「漫才やるのはどうだろう？」と・・・！

でた！先生の思いつき、行き当たりばったりの行動！

そしてその数日後

「落語講座申し込みました」と・・・！この人って・・・！なんかすげー。

とにかく笑える。私がどんなに凹んでいても、笑える。

気が小さいが体も小さい。「ちびっ子」って家族に呼ばれている。

そんな先生が悩んでいると言う。

何を？と聞いてみた。

「俺は厳つい男にしかもててない。」

「女性にちやほやされることが無い」

と言う。・・・めっちゃ笑える。５８歳の男が悩むことか？

でも真剣に悩んでいる。凹んでいる。すごい人だ。

こんな人が私の恩人。